蔵前工房で使われる道具と、精密さを支える技術をご紹介します。
溶融炉で1200℃以上に熱せられたガラスを、吹き竿を使って成形します。わずかな呼吸の強弱が厚みと形を左右するため、一人前と認められるまでに最低でも7年を要します。
成形後の素材はノギスとレーザー測定器で厚み・直径を確認します。わずかな誤差が後工程のカット角度に影響するため、各工程の合間に複数回の計測を行います。
ダイヤモンドホイールによる荒摺りから、徐々に目の細かい砥石へと持ち替えながら面を仕上げていきます。1つの角を仕上げるのに数時間を要することもあります。
シャンデリアや風鈴のような多数のパーツから成る作品は、真鍮金具とワイヤーを用いて一つひとつ手作業で組み立てます。バランスと音色(風鈴の場合)を確認しながら微調整を重ねます。
用途によって刃厚0.5mmから3mmまでのダイヤモンドソーを使い分けます。刃物のメンテナンスも職人自身が行い、常に最適な切れ味を保っています。